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リハビリテーションの特徴

「生きることの全体像=生活機能」の基本的な考え方は、「心身機能」の不自由を、生活上の「活動」で補い、豊かな人生に「参加」する、というものです。病気や障害をいかに治すか、減らすかというマイナス面ばかりではなく、プラス面つまりは可能性を伸ばすこと、特に隠れて潜在的生活機能を引き出していこうという考えから、下記のような取り組みをしております。

  • <自宅生活を目指した日常生活動作訓練>
  • <早出(7:00~)と遅出(~20:30)による実生活時間帯でのADL訓練>
  • <医師・看護師・PT・OT・ST等のチーム共同による明確な目標設定の提示>
  • <祝祭日における日常生活動作訓練の実施>
  • <入院日当日からの評価・訓練>
  • <廃用症候群(生活不活発病)予防のための活動指標の提示>
  • <補装具、歩行補助具を用いての早期歩行訓練の開始>
  • <個々の能力や在宅環境に合わせた福祉用具の選定・導入>
  • <残存機能に着目した自助具の選定・導入>
  • <早期からの1日の生活スタイル全般の指導(本人・家族)>
  • <自己訓練の指導とチェック>
  • <職場復帰・主婦業復帰・趣味・生きがい開発のための訓練と社会環境条件改善の働きかけ>

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自宅生活を目指した日常生活動作訓練

病院の施設内は入院された方々の生活の場となります。病院生活の自立が自宅生活の自立につながります。実際の生活の場である病院施設内における実用歩行訓練・日常生活動作訓練は自宅生活復帰には不可欠な訓練です。 病院外においてもさまざまな動作を訓練します。施設内の活動が出来れば屋外の活動が出来るものではありません。屋外環境であっても実際の場所で実用歩行訓練・日常生活動作訓練を実施することがとても重要です。

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早出(7:00~)と遅出(~20:30)による実生活時間帯でのADL訓練

日常生活動作訓練は実生活の場所で行う事と実際の時間で行う事が重要です。朝起きたての動きと日中の動きには違いがあります。着替えの訓練や歯磨きの訓練は、実際の時間帯で行う事で目的のある活動となります。生活習慣の中での訓練が動作の定着にはとても効果的です。

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医師・看護師・PT・OT・ST等のチーム共同による明確な目標設定の提示

リハビリテーションには明確な目標が必要になります。ただ漠然と訓練を実施するのではなく、何を目指した訓練なのかを患者さまご家族さまと共有し、リハビリテーションチームが統一した目標に向かって訓練を進めていくことが、早期に自立した動作を定着させることになり、自宅退院を早期に達成することになります。

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祝祭日における日常生活動作訓練の実施

「訓練=日常生活動作」と捉えると、日常生活にお休みはありません。祝祭日の体の動かし方・過ごし方も自宅生活を継続するうえでは重要です。祝祭日に一日中寝て過ごす、休息して過ごすと、逆に体がだるくなったり、動作をする事が面倒になったりしてしまいます。病院での生活から「祝祭日=休み」という意識を変化していくことが、自宅生活を継続していくうえでは重要な取り組みになります。これはなんとなく変化するのではなく、はじめは祝祭日を訓練として過ごすことで、「祝祭日=休み」と意識の変化をはかるものになります。

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入院日当日からの評価・訓練

リハビリテーションは入院直後から開始されます。これは入院した直後にご飯を食べますし、トイレにも行きます。着替えをしますし廊下も歩きます。そのさまざまな動作をどのように行うかが当日の評価・訓練になります。入院した時には色々な動作が実際は出来ることは多くあります。患者さまの隠れた能力(本来持っている能力)を見出すのが、入院当日のリハビリテーション評価の大きな目的になります。

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廃用症候群(生活不活発病)予防のための活動指標の提示

大きな病気をすると安静第一ということが思い浮かばれると思います。しかしある一定の時期を過ぎると安静は体の衰えをすすめてしまいます。当院には安静の時期を過ぎた方が多く入院されています。そのような方はどのくらい動いたほうがいいのか?どのくらい歩いたほうがいいのか?活動の指標がとても大切です。障害は安静にしていれば良くなるものではありません。体の状態に合わせた運動量を知ることが必要になります。運動量は体の状態それぞれにより異なります。全身状態を診ながら活動指標の提示をしていきます。

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補装具、歩行補助具を用いての早期歩行訓練の開始

補装具とは、足の機能を補助するために靴の代わりとして履きます。歩行補助具は杖や歩行器など体を支えるために使うものです。当院ではこれらを積極的に使うことで、早めの立位訓練・歩行訓練を実施しています。早めに立位訓練・歩行訓練を行う事がとても重要になるのです。また補装具、歩行補助具を用いることで、歩行距離が拡大されます。言い換えれば行ける場所が増えるということになります。色々な所に行けることはリハビリテーションの目標の一つになります。

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個々の能力や在宅環境に合わせた福祉用具の選定・導入

人はどこの場所で動作をするかで体の動かし方が変わります。病気をする前には感じなかった(場所に違いによる動きの変化)ことが、病気により不便に感じることもあります。例えば歩く場所が整地か不整地では歩き方は大きく変わります。室内と屋外でもその違いは明確です。住宅環境を考えると動きにくくなった筋肉や関節を考慮した住宅改修は在宅生活を長く続けるためには、必要不可欠になります。住宅改修や福祉用具はむやみやたらに取り入れればいいものでもなく、体の状態に合わせることが重要です。必要なところに必要な改修を提案いたします。

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残存機能に着目した自助具の選定・導入

リハビリテーションは生活活動の自立を重視しますが、それは決して動かなくなった、動きにくくなった筋肉や関節をかえりみないことではありません。動かしにくくなった筋肉や関節をどう動かすのかが、日常生活動作には重要です。またその動きにくさを自助具で補い、動作を円滑にする事もリハビリテーションといえます。

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早期からの1日の生活スタイル全般の指導(本人・家族)

入院中や退院直後は1日を通した生活スタイル・1日の過ごし方を提案します。入院から在宅へ帰ったとき、ついつい面倒になりがちな生活習慣を、入院の間に調整する事で、病院での効果を自宅でも引き続き継続することが出来ます。動くときと休むときの生活スタイルを確立する事が在宅生活では重要になります。

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自己訓練の指導とチェック

生活スタイルを確立するときには自己訓練が非常に重要になります。在宅では自ら体を動かさなくてはならなくなります。自己訓練とは自ら行う訓練で、これが入院生活で定着する事が、在宅での生活スタイル確立のカギになります。まずはその自己訓練を病院スタッフが指導し管理する事から始めていきます。

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職場復帰・主婦業復帰・趣味・生きがい開発のための訓練と社会環境条件改善の働きかけ

人の暮らしでは日常生活の中で様々な動作が必要になります。「自分のことを自分でやる」ことはもちろんの事、仕事や家事やそれぞれが持つ趣味や楽しみを行うことは人の暮らしには欠かせません。そのために動作を訓練していくことのほかに、それらを取り巻く周囲の理解や協力が必要になります。リハビリテーションではその周囲への理解や協力を得られるよう、様々な諸条件改善に向けて取り組を行います。

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